まいど、いまにしです。


昨日、原発事故で長く故郷に戻れなかった、福島県楢葉町の

住民から、電話がかかってきた。

楢葉町では、8月の警戒区域解除を受けて、町のあちこちで

除染が実施されてます。

警戒区域解除ってえいうたかって、夜は寝てらアカン。

つまり、日帰りしか許されない状況。



「昼間に人の姿を見るのは、原発の作業員か除染の関係

ばかりです」

と住民は言う。


その除染の現場、何度も現地で見かけた。

除染といっても、することは、水で高圧洗浄することと、

土の表面を除去するのが主な作業。

よく見ると、ほとんどの現場では、使用した水は

水路や地面に垂れ流しされとる。除去した土も置き場が

なく、近隣に野ざらし状態になってることが多い。


「除染と言っても、かっこうだけ。放射能を含んだ水や

土砂の行き場は決まっていない。帰還が進むにつれ、

人が増える。それは、除染で出る土砂などの放射性物質も

増えるということ。まったく、先がみえない。

国のええ加減な政策は、原発事故当時のままやんか」

と住民は嘆く。


おまけに、TEPCOのアホンダラはきちんと補償交渉に

応じようとしない。つい先だっても、大熊町のある住民に

「補償交渉を」

と呼びかけたのはええけど

「ゼロ回答です、何もできませんって。それ、交渉やないですわ。

だたの通告。子供のつかいですわ」

と怒るのも無理はない。


アホな政府とTEPCOのせいで、

先行き、暗いどころか、何も見えないのが、現状やな。