先だって、淡路市の門康彦市長が皇太子さまに、
明石海峡大橋の無料化を直訴
したことが、市議会で問題になったという記事を書いた。

明石海峡大橋は、本州と淡路島を結ぶ、世界最大のつり橋として知られる。
国道である明石海峡大橋だが、特別な法律によって有料となっている。
門市長は、2018年11月の淡路市の広報のコラム「市長からの手紙」で
<明石海峡大橋、「代替、選択肢の無い国道28号線、生活道路の無料化」を
皇太子殿下に直訴した私が、
平成天皇にそのストーリーをお伝えすることができるのか>
と記していた。
門市長広報


それを、2018年12月の市議会で、質問が出ていたことを記事にしたのだ。
市議会で質問した、鎌塚聡市議にも話を聞き、そして門市長にも電話で取材した。


<「いきなり結婚生活」というテレビ番組が有りましたが、いきなり、
携帯電話に初対面の人から電話がかかり、取材?を受けました。
拘らないので応対しましたが、日本、何処かおかしくなっていますね。
かけた人間、悪意で依頼した輩、怒らず応対した元少年、どっちもどっちです(笑)>
と書いている。
<いきなり、携帯電話に初対面の人から電話>
というのは、私の取材をさしているとみられる。

政治家に対して、電話取材するのは日常的なこと。
1月7日、門市長に電話して、取材の意図、市議会で質問が出た
皇太子さまへの直訴の件でと伝えると
即座に
「はい、どうぞ」
と快諾している。

さっそく本題に入り、皇太子さまへの「直訴」について尋ねると
「冗談と言っていいんですかね、ブラックユーモア」
とすぐに答えている。オフレコにしてほしいなどという、申し入れはなかった。
話の内容も、大半が市議会の答弁に沿ったようなものだった。

門市長は携帯電話が突然鳴ったことが、さも問題であるという趣旨のこと書いている。
だが、電話はたいてい急に鳴るものだ。
ずっと鳴るのを待ち構えている人は、そう多くないと思う。

<悪意で依頼した輩>

と門市長はブログで書いているが、依頼した輩などどこにもいない。
淡路市の市民から頂いた、広報で私が偶然、記事を見つけたのがきっかけだ。
記事にも書いたように、淡路市の市長という立場で、
明石海峡大橋の無料化という問題を所管の行政機関を
飛び越えて、皇太子さまに「直訴」という言動、表現。
皇室の政治的な利用の「疑い」あることが、公文書ともいうべき、
淡路市の広報に掲載され、市議会で
議論されたことをリポートしたもの。
門市長から「悪意」について私に問い合わせもなかった。
悪意など、どこにも存在しない。存在のしようがないのだ。