まいど、いまにしです。

ブログでも書いた、
大阪府警が目の前で拳銃の取引が行われていながら、
見過ごして、6丁のうち3丁が行方不明になっている事件。
うち3丁を所持していたと、奈良県警に逮捕された、中西知巳被告。
3月2日、中西被告の被告人質問が、奈良地裁葛城支部で開かれた。

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中西被告は、
売買代金、取引場所、日時を教えて、大阪府警の了解を得て、
6丁のけん銃取引をしたこと。
その際、大阪府警のH刑事が現場に立ち会うこと。
6丁のけん銃を保管する時にも、大阪府警の了承を取り付けていたこと、けん銃が売買されるたびに、H刑事に報告、写真も示していたこと
などを明らかにした。

前回、法廷で証言した、大阪府警のH刑事らとかなりの部分で
食い違うことが明らかになった。
大阪府警、奈良県警の違法捜査やインチキも証言。
この日、多くのマスコミ関係者が中西被告の証人尋問を聞いていたが、
「こちらのほうが、説得力がある」
「中西被告の内容が、つじつまがあう」
という声が聞かれた。

デタラメなのは、大阪府警、奈良県警だけではない。
奈良地検も同様だ。
ブログでも書いているように、中西被告は、特別捜査協力者
スパイ「S」であったことは、この法廷でも、大阪府警自身が認め、
現金130万円の支払いもしたと、証言している。

そこで、中西被告は奈良県警に逮捕された時のことについて、
「大阪府警からの指示もあって、
同じ警察の奈良県警には、
Sであることは言ってはいけないと思い、
真鍋検事に説明することにした」


「検察調べの時、奈良県警の人間が後方でにらみを利かしているので、
席を外してほしいと言ったが、ダメだという。そこで、筆談で自分が
Sであるなどと説明した」
と証言した。

その話をもとに、中西被告の弁護団は、奈良地検に対して、
中西被告の筆談メモを出すように求めた。しかし、真鍋検事は
       「ありません」
と回答。
公判前整理手続きが進行する中でも、そう繰り返した。
だが、公判前整理手続きが終盤になって、
       「ありました」
とびっくりすることに、筆談メモが出てきたのだ。
筆談メモは、真鍋検事が中西被告から説明を受けたもの。
なぜ、なかったものが出てくるのか? 
検事には、
マジシャンのテクニックが必要なのか?
袴田事件でも、なかったはずの写真のネガが出てきて、
大きな問題となったばかり。

これを「ないない詐欺」というのだ。

刑事や検事が取り調べ時に作成する、取り調べメモなどは公文書にあたり
廃棄してはないならい。それは、厚生労働省の村木厚子氏が逮捕された裁判でも
認められないと、問題になった。
だが、真鍋検事はあるにもかかわらず、
「ない」
とした。
もっとひどいのは、この日の公判でなかったはずの筆談メモをもとに
「私にそんな説明を筆談メモでしたの? それはどこだ?」
と中西被告を問い詰めた。

真鍋検事は一方で、中西被告の弁護団に昼食は
「裁判所近くのあの店が、
おいしいですよ」

と勧め、弁護団が行くと、定休日。
弁護団の体力を消耗させて、自身の法廷を有利に進めようしているのか、
実に姑息だ。

奈良県警の中村刑事も、手書きで作成した供述調書を中西被告が
「サインしなかったから廃棄した」
と証言。

いまだ、反省がない、警察と検察の実情が露呈された。

真鍋検事は、春から京都地検に異動となる模様。
大阪地検の証拠改ざん事件では、フロッピー前田氏のデタラメでえらいことになった。
マジシャン真鍋として、どんな、でたらめぶりを発揮するのか、
注視したいと思うのは、ワシだけやないはず。