まいど、いまにしです。

昨日、悲しいお別れがありました。
毎日新聞の京都支局長などを歴任され、敏腕記者だった武田哲夫さんが
旅立たれ、ご葬儀がありました。

武田さんとは10年以上のいろいろ、ご指導をいただきました。
日々、情報交換をし、それを分析してまた連絡を取り合う。
「ワシ、毎日、50は電話がかかってきるんや。耳が疲れて真っ赤になるんや」
と笑っておられました。

今年になって、元東京高検検事長、黒川弘務氏の賭け麻雀問題が勃発。
「こいつはひどい、検事総長のところへ聞きに行こう」
といきなり言われ、駆けつけると、元検事総長と武田さんが、侃侃諤諤、やりあって
いました。黒川氏の問題点を的確に指摘する武田さん。元検事総長は
「あんたの言う通りや。黒川君ってのは面識ないが、後輩や。
武田くん、そんへんで」
となだめられていた。

翌日、武田さんから電話があり
「検事総長の話、はよう記事に書かないとアカンで」
オフレコだということだったのだが、
「黒川問題で検事総長がしゃべってるんや、すぐに書かなアカン。ワシがすでに
了解はとってある」
それが、この記事だ。

イトマン事件を指揮した元検事総長が黒川氏退職金問題を喝「法相とは口もきかない」


武田さんと何度もいっぱいやった。焼酎のロックを何杯呑んでも平然。
呑むほどに、声が大きくなり、大演説の武田さん。
安倍前首相と加計学園問題の最中だった。
武田さんが、広島支局長時代だったという。
「問題の加計孝太郎、あれえらい酒飲みや。クラブをはしごして、女の子に酒飲ませて
ふらふらにさせて喜んでる。あのオッサン、ワシにもドンドン飲ませて、ノックアウトさせようと
して、楽しんでる。けど、ワシはぜんぜん酔わない。拍子抜けしてたわ」
と笑っていた。

10月2日にケガをされ、入院された武田さん。病床から何度も
「武田です、都構想どうや」
と電話があった。
「ワシ、絶対、都構想、反対、通さへん」
と熱く語っていた、武田さん。
大阪都構想否決は、武田さんの執念が通じたのかもしれない。

微笑む武田さんの遺影の横には、大好きな焼酎と欠かさなかった、タバコ、ライターが
置かれていた。
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大変お世話になりました。感謝申し上げます。
天国でゆっくり、いっぱいやってください。
合掌