まいど、いまにしです。

7月30日、台湾で初の総統選挙によって選出された、李登輝元総統がお亡くなりに
なられました。
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生前、何度か、李さんにお目にかかり、お話を拝聴する機会がありました。
ご自宅には、日本語の本がずらりとならび
「岩波のこの本の何ページに、こう書いてあったが、どう思うかね」
と言われて、
「はあ、そうですね」
とごまかすのに精一杯だったのを、今も覚えている。

日本語に堪能で、好々爺というイメージが強い、李さん。だが
国民党1党独裁、蒋介石、蒋経国と一族支配が続く中、総統となり、民主化、選挙と
つなげた李さん。
その背後には、中国が見えかくれする。
とんでもない、プレッシャーの中、総統にのぼりつめ、民主化を決断したのだろうと思う。

動画は2009年、松山市長だった中村時広さん(現・愛媛県知事)と李さんをお訪ね
したときの模様だ。


30分の予定が2時間を超える、話になった。
「中国にいじめられたよ」
「民主化をやる、アメリカ訪問する。中国はミサイルね」
「ミサイル撃ってきても、わたしは、十八番のシナリオ持っている」
と語っていた、李さん。
今、中国は香港を手中にして、次は台湾、いずれ日本を飲み込むつもりだろう。
李さんが台湾を民主化したからこそ、中国の思惑はかなり遅くなっている、違ってきている
そう思うのは私だけではないだろう。

今日、日本から森元首相ら、李さんの弔問のために
台湾に入り、蔡英文総統と会談した。
コロナ禍の中、よく実現できたと思う。
本当によかった。
合掌。