まいど、いまにしです。

5月17日、大阪都構想の賛否を問う、住民投票が行われ、
反対が賛成を上回り、 大阪市が存続することになった。
橋下市長は、政界引退を表明した。

橋下市長は、大阪都構想の実現をと、連日、街宣車で大阪市内を走り回った。
ある公園で、橋下市長が聴衆に訴えている時だった。 
おおそよ300-400人の人が現場では聞いていた。
大阪都構想のメリットをパネルを使い、説明する、橋下市長。
たまたま、近くにいた、年配の男性が
「オレンジ、橋下は巨人か」
とつぶやきながら、去って行った。
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これまで、明るいグリーンがシンボルカラーだった、橋下市長率いる、
大阪維新の会
だが、住民投票では、オレンジにかえていた。
だが、このオレンジを見れば、
大阪人なら、巨人をイメージする
んやないか? ワシもその一人。
他の橋下市長の演説の時でも
オレンジはすかんわ」
「ワシは、黄色がええから、橋下にはいれへん」
という声を聞いた。
投票の日には、なんばで演説する 橋下市長の横でオレンジの風船や。 大阪人なら、おい東京ドームやないで と言いたくなるわなぁ。
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大阪維新の会の複数の関係者に聞いたら、
「グリーンは維新のイメージが強い。住民投票では、他の党など、
従来の維新の支持者と違うところからも、賛同を得ないとダメという
考えが浮上。そこで、オレンジにカラーを変えるってことに
決まったようです」
と話していた。阪神の黄色にとはいわへんけど、
そのままグリーンでいってたら、どうやったんかな?

反対と賛成の差は、1万票ほど。24区あるので、1つの区で200-300ほど
賛成にひっくり返していれば…
それだけに、
「オレンジをやめて、グリーンでいってたら…」
と先の大阪維新の会の関係者。

ワシの取材していた感覚では、大阪都構想の中身、橋下市長や
大阪維新の会が思っているほど、大阪市民には、
浸透してへんかった。理解されてへんかった。
大阪、関西ではアンチ巨人ならぬ、アンチ自民党
けっこういて、維新の躍進は、自民党に入れたくないというところに、支えられていた
とこも大きいような気がする。衆院選などは、自民党、民主党、共産党など
複数の選択肢がある。だが、大阪都構想の住民投票は、
橋下市長が負けた、2年前の堺市長選挙と同じ、二者択一の構図。
そこも、うまくいかんかったところかな?

最後は、橋下市長が好きか嫌いか、評価するかせんか?
期日前投票の投票所とかで聞いてみると、そのへんで、
賛成か反対と投じた人が多かったように思う。

橋下市長、敗戦の記者会見で、大阪都構想、実現せずで、
住民投票の費用は税金
やというところには、謙虚に対応していた。ムダになったんやから。
その一方、大都市制度の在り方、地方議会のなれ合い、あまり注目されんかった。
地方自治に目を向けさせたことなど、功績も大きい。
大阪都構想への、賛成、反対にかかわらず、ほとんどの大阪人は、
「このままではアカン」
と思っているのも事実。
呼び方は別にして、再編、都市制度の在り方、なんとかせんとアカンと感じている。
沈みゆく大阪、その問題は解決してない。
橋下市長は政界引退を去った後、誰がそこに手を付けるんかなと思う、朝。