まいど、いまにしです。

刑事司法改革の関連法案が国会で審議入りした。
検察、警察の取り調べ可視化や容疑者、被告がほかの犯罪を申告する
「司法取引」の導入が焦点だ。

取り調べの可視化はこれまで、ずっと、はようせんといかんと言われてきた。
だが、裁判員裁判の対象事件など、限られてきた。
それが、すべての事件に対象が広げられるのかと思ったら
裁判員裁判の対象事件にプラス、検察の独自捜査事件だけやという。
刑事裁判の2%にしかならん。まったく、話にならん。

ワシが実際に、裁判員裁判の対象で、可視化された被告やった人に
直接、聞いた話。
「それまで、検事はえらそうにいうとったんです。それが、録音録画をはじめる
直前でした。急に態度を変えて、
『たのむ、予定通り、打ち合わせ通りしゃべってな』
『今からスイッチ押すから、たのむぞ』
と言ってきた。
何回も予行練習をやらされ、その通りにしゃべってあげた。
終わったら、また態度を変えて、
『こらぁ、おらぁ』
ですねん」

そして「司法取引」にしても、自分の罪を逃れたいがために、ウソを言う人、
たんなるウワサを申告する人、自分から売り込む人など、いろんなケースが
想定される。
そちらに、忙殺されて、本件がおなざりになんてことにもなる。
現職の刑事さんに聞くと
「執行猶予くらいにしかならん軽い罪でパクッた。
けど、言ってきた別件は大きなネタ。その分、
捜査は大変。最初の罪、軽いから起訴したらすぐに
裁判が終わってしまう。ものによれば1年とかかかる。
そこから裁判となるとたいへん。無罪ということもあり得る。
どうするんかな」

取り調べ可視化は、絶対に、全ての事件で、やらなアカン。
容疑者だけでなく、関係者の取り調べも必須。
実際、このブログを見てもらった、検察のインチキぶり、ようわかるはず。
この法案が通ったら、検察、警察は
一部事件の可視化、何が悪い。
決まった通り、可視化やってます」
と開き直りかねない、
やってまっせ詐欺
で言い訳の理由を与え、冤罪が増えてしまいかねないと思うのは、ワシだけやないはず。